ネイキッドバイクとして不動の地位を築いたヤマハ「XJR1200」

XJR1200の主な特徴

当時、大型バイク市場では、出遅れ感のあったヤマハでしたが、その分破壊力を増して登場したのが、1994年3月に発表されたXJR1200でした。
日本で、ネイキッドブームが始まったのは、カワサキ・ゼファーに端を発した1989年の頃でした。
ほかのメーカーも、次々と大排気量のバイクを投入し、こう着状態が続くかと思われていたその矢先、万事期するようにヤマハがXJR1200をリリースすることになります。

当時、クラス最大排気量となる1.2Lエンジンを搭載し、圧倒的な存在力で業界の注目を集めました。
XJR1200の特徴は、大型のオイルクーラーを搭載していることです。
レスポンスも素晴らしく、バイク雑誌でも不動の人気を誇ったマシンです

XJR1200の主なスペック

『主要スペック』
エンジン形式:空冷4サイクルDOHC4バルブ
排気量:1188cc
最高出力:97ps(71kw)/8000rpm
最大トルク:9.3kg・m(91.2N・m)/6000rpm
シート高:790mm
車両重量:255kg
燃料タンク容量:21リットル
タイヤサイズ(前):130/70ZR17 62W TL ラジアルチューブレス
タイヤサイズ(後):170/60ZR17 72W TL ラジアルチューブレス

XJR1200の魅力はここにある

日本のバイクブームは、ちょうどバブル期にあたる90年代の頃でした。
当時、日本のバイクメーカーが、世界のレースで活躍し、ネイキッドブームが到来しました。
それまでは、400㏄以下など中型クラスが主役でしたが、大型バイクにもこのブームが飛び火することになります。

それまで、大型バイクといえば750㏄が主流でしたが、XJR1200を始めとするビッグネイキッドは、日本のユーザーたちにも受け入れられることになります。
その秘密は、国内のユーザーをターゲットにした事にあります。
XJR1200は、安定走行に重点を置き、フラットな出力特性が魅力のタイプです。

XJR1200の性能はここで生きる

国土の狭い日本と違い、海外のアウトバーンのような道路がないわが国では、XJR1200の性能を十分引き出すことはできません。
そのため、XJR1200は、低中速域にこだわった設定を行い、スポーツ性を快適に感じられるようセッティングを行っています。
車両重量255kgながら、軽い走りを感じさせるのも、こうした開発者の意図があってのことです。

もちろん、中速域以上でも、安定した走行性能で、快適な乗り心地の良さは、多くのライダーたちの心を射止めました。
モデルチェンジを繰り返しながら、次々と進化していくXJR1200は、今もなお現役として乗り継がられています。