ダイナミックなデザインの「RZ250」の魅力

あえて時代に逆らったヤマハの大人気モデル・RZ250

一時排ガス規制に伴い多くの2ストロークバイクがメーカーから生産終了を発表する中、最後だからこそ最高傑作を世に生み出そうという反骨精神で誕生したマシンが、ヤマハのRZ250です。
ヤマハ最後の2ストロークバイクとして世に発表され、多くのライダー心を掴んだ人気モデルとして定着し、スポーツバイク業界に確信を与えました。

レーシングバイクであるTZ250の技術を最大限に取り入れるべく、水冷2ストロークピストンリードバルブ並列2気筒エンジンを搭載。
マシン自体の軽量化も行い、パワーとスピードに特化したモンスターマシンが誕生したのです。
今までにない2ストローククラスのマシンが誕生したことで、ヤマハバイクの歴史に大きな1ページを残した1台として知られています。

パリショーで発表されるやいなやその評判は瞬く間に広まり、販売予約開始日に問い合わせが殺到。
超人気モデルとして入手が困難な事態に追い込まれたレアバイクです。

日の丸カラーと呼ばれた美しいホワイトモデル

初期販売モデルはホワイトをベースにレッドが差し色としてカラーリングされた、日の丸カラーと言われるデザインが特徴でした。
パールペイントを施された初期モデルから、ソリッドホワイトに移行しており、いずれも美しく芯のあるホワイトが人々の心を掴んだモデルです。

カンチレバーのモノクロスサスペンションをロードスポーツモデルで初搭載した他、大型ハロゲンヘッドライト、オリジナルデザインのキャストホイールを採用。
一目でわかる印象的なルックスが、オートバイ雑誌でも広く取り上げられました。

パワーウェイトレシオは3.97㎏/psという当時250クラスでは考えられないパワーを発揮。
加速時のイメージが見た目とは裏腹の、走行性能の高さを可能にした逸品です。
もちろん制動ブレーキもダブルディスクを搭載した個体が多く、マックスからのブレーキングも安定しています。

RZ250をきっかけにレーサーレプリカブーム到来

ヤマハのRZ250が大反響を巻き起こしたこともあり、他社メーカーも負けじと2ストロークバイクを発表。
その結果、レーサーレプリカブームが訪れ、多くの250ccクラスバイクが展開されることとなりました。
正に時代に逆境したバイクメーカーの意地と言えるエピソードだと言えるでしょう。

RZ250はその後もマイナーチェンジを行い、2007年の自動車排出ガス規制が施行されたことをきっかけに生産終了となるまでシリーズが続く事となりました。
輸出仕様車も展開され、世界からも注目され続けた歴史に名を残すモデルです。
当時最終モデルとなったRZ50は自動二輪車免許を持つライダーがあえて選んでいたこともあるほどでした。