隼の歴史

隼というバイクについては今更説明する必要はないと思います。
スズキが販売するバイクの中でも最もスポーツ性が高く、高いポテンシャルを秘めたバイクというのはライダーなら誰でも知っていることでしょう。
スズキと言えば、軽自動車を多く扱っている自動車メーカーというイメージを持っている方も多いですが、やはりライダーからするとバイクメーカーであり、隼という孤高のマシンを創りあげた偉大なる功労者、というイメージがあるのではないでしょうか。

究極のスポーツバイクとして

隼というバイクのコンセプトは「アルティメットスポーツ」、つまり、究極のスポーツということです。
その名に負けぬだけのポテンシャルを秘めてこの世に誕生した隼は、販売されるや否やバイクファンから大きな注目を集めてしまいます。

発売された当初の隼は1300ccという大排気量のバイクであり、最高出力は175馬力という、スポーツカー並みのスペックを持っていました。
また、空力計算が徹底的に施されたボディフォルムは唯一無二と言えるスタイルで、そのため賛否両論だったのです。

しかし、隼が発売された翌年スペインでこのバイクの試乗会が行われ、実際に運転したライダーは衝撃を受けることになります。
徹底的に計算されて造られたボディは風の抵抗をことごとく逃がし、しかも1300ccという重量級バイクでありながら難なくスポーツ走行をこなす隼は他のバイクの追随を全く許さなかったのです。
正に究極のスポーツ、アルティメットスポーツというコンセプトに恥じることない走りを見せつけたのです。

名前の由来とその後

隼という名前は国産のバイクにしては珍しい、と思った方も多いと思います。
多くのバイクはGSRや、CB400というような呼び名で呼ばれることが多い中、隼というのは実に珍しい名前だと当初から言われていました。

その名前の由来ですが、猛禽類の仲間である隼からとったようです。
鳥類の生態系では最も上位に位置する猛禽類で、隼はその一種です。
時速300キロメートルの速さで獲物に近づき、相手が気づいても決して逃げることはできないその獰猛さ、俊敏さからこのバイクは隼と名付けられました。

隼は幾度かマイナーチェンジを行っていますが、大幅なモデルチェンジは行われていません。
それだけ発売当初からの完成度が高かったということでしょう。
殆どのメーカーのバイクは数年に一度大幅なモデルチェンジをするものですが、隼に至っては一度もそれがないにも関わらず、未だに高い人気を誇るのはそれだけクオリティが高い状態でこの世に生み出されたことを証明しています。

現在でもロングセラーである隼は、バイク乗りなら一度は乗ってみたいスポーツバイクではないでしょうか。
一度その魅力に憑りつかれてしまうと、もう他のバイクでは満足できないようになってしまうやもしれません。